Direct Employment2026.05.196 min

障害者雇用の直接雇用と外部支援の違い。責任分界と運用設計

障害者雇用は、外に任せれば終わる仕事ではありません。一方で、社内だけで全て抱える必要もありません。大事なのは、雇用主としての責任を曖昧にせず、日々の支援や業務設計を外部の専門性で補うことです。

このページで整理すること

  • 直接雇用は、雇用主・評価・説明責任を自社に残したまま運用できる
  • 外部支援は、業務切り出し、定着支援、日々の一次フォローを補う役割
  • 比較すべき軸は価格だけでなく、指揮命令、情報管理、成果物、定着率

直接雇用で残すべき責任

直接雇用で進める場合、雇用契約、評価、業務上の指揮命令、合理的配慮の判断は企業側に残ります。ここを外部任せに見せてしまうと、社内説明や人的資本の文脈で説得力が弱くなります。

一方で、日々の体調確認、作業の分解、レビュー前の一次確認、本人とのコミュニケーション設計は専門支援を入れた方が安定します。自社が責任を持つ部分と、外部が支える部分を分けて考えることが重要です。

  • 雇用契約と評価は自社
  • 作業設計と日次支援は外部と共同
  • 成果物の最終承認は自社

数字合わせではなく、仕事として残る設計にする

短期的に雇用率を満たすだけなら、採用数の話に寄せられます。しかし受注・制作・管理部門に価値を残すには、毎月発生する仕事を任せられる単位へ変える必要があります。

Inclusive Studio では、動画編集、SNS素材、デザイン、データ入力、資料整形など、成果物が確認しやすい仕事を中心に切り出します。本人の成長と企業側の検収を同時に設計できるためです。

導入前に確認する質問

比較検討の段階では、契約形態より先に運用の質問をします。誰がレビューするのか、素材やアカウントをどこまで共有できるのか、欠勤時の一次対応を誰が担うのか。ここが曖昧なまま始めると、現場の担当者に負担が集まります。

  • レビュー担当者は決まっているか
  • 機密情報を含む素材の扱いを限定できるか
  • 月次で一定量がある業務か
  • 初月に任せる仕事を1つに絞れるか

直接雇用、サテライトオフィス、常駐支援のどこから始めるべきか曖昧な場合は、初回相談で現状を整理できます。採用前に仕事と受け入れ体制を決めます。

直接雇用の進め方を相談する